主に毎回毎回長ったらしいイベレポです。時々萌え消化のためにSSが投下されるよ!(^O^)
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12/18
2007 Tue
ヒカケンSS
どうしても書いておきたかった・・・。
だって謙也が3月生まれだったんだし・・・!ホントかわいいなアイツ。
あ、ちなみに光→謙です。まだ片思い!でもいつかは報われる!はず!!
謙也は自分の恋愛ごとにはトコトン鈍感だといいよ!
読んでくださる方はドゾー!


「そういえば、お前もうすぐ誕生日やな」
部活が終わり着替えているときに、部誌に書かれた日付を指差しながら彼は言った。




2 weeks +α




さすがに速さに自信があるだけあり、彼は制服に着替えるのも早かった。
自主練を終え、俺と一緒にこの部室に入ったはずなのに一人とっくに着替え終わっていた。
そして、今週部誌当番になっている彼はその役目を果たすため、部誌をペンを手に取ったわけだ。

「・・・何で知っとるんですか」

いや、確かに彼の言ったことに間違いはないのだが。
今日の日付は、7月17日。俺の誕生日は、7月20日。
しかし、俺には、なぜ彼がそのことを知っているのかが疑問だった。
するとその疑問を感じ取ってくれたのか、彼はさも俺の方がおかしい、と言った風に
「やって教えてもろたやん。最初にペア組んだとき」
と、言った。

最初?それって本当に最初の最初ではなかろうか。
俺が1年で、彼が2年の。当時の3年が引退してすぐの。
そういえば、ペアを発表されたとき、彼にしつこく質問攻めされた記憶がある。
あのときの俺といったら、彼に苦手意識を抱いていたものだから、質問に淡々と答えるだけで自分から何かしようなんて思っていなかった。

ああ、もったいない。
あのときの自分に助言を与えてやりたい。
『彼に便乗して色々聞いておけ』と。
彼に惹かれはじめたときにはすでに、質問攻めを誌明けすには今更な時間が流れていた。
ただ、その頃の話を覚えている彼も彼だとは思うのだが。
いや、本心を言えば、うれしくてたまらないのだけれども。

「お前、夏生まれって感じせぇへんのにな」

そう遠くない過去に思いを馳せていた俺に向かって、彼は面白いものを見つけた子供のような笑顔を浮かべてそう言った。
よう言われます、と本当のことを言うと、せやろなー、と一人納得して部誌の方に視線を戻してしまった。
ようやく着替え終わって、彼の方を見ると、部誌はまだ書き終わってないようだったので、机をはさんで彼の正面に位置する椅子に座った。
懸命にペンを動かすその姿を怪しまれない程度に見つつ、今なら聞けるかも、なんて考えを起こしていた。

「そういえば、謙也さんはいつなんですか。誕生日」

浮かんだ考え通りに行動をとると、彼はペンを動かす手を休め、顔をあげた。

「おれ?おれはなー、3月17日」

そういうと、また視線を落としペンを動かし始めた。
その動作と平行して口も動かす。
「ほら、白石って4月生まれやんか?やからなー昔はようネタにされたわ。『今は俺のが年上やで』って。今はどうでもええんやけど、あのことはちょお悔しかったなー」
と、おそらく小学生の時か、それより前の思い出を語ってくれた。
そういえば4月に部長がレギュラー陣による盛大なドッキリと共に祝われていたっけ。もちろん俺も参加させられたのだが。
そして同時に、彼と部長が幼馴染だということも思い出した。
今考えると、正直なところ、羨ましい。絶対言えないけども。



―――3月17日、か。



おもむろに携帯を開き、カレンダー機能を作動させ、3月のページまで飛ぶ。
3月17日。あと2週間とちょっとで、年度がかわる。
もしも、彼があと2週間とちょっと遅く生まれていたなら。
――そうしたら、俺と彼は、同級生にもなりえたのだろうか。
そんなありもしないことを考える。阿呆な考えだとは自分でもわかっているのだけど。


ああ、彼があと2週間とちょっと遅く生まれてきてくれていたなら。


「よっし!終わった!!」
彼が勢いよくペンを放り出すと同時に立ち上がった。
その音で我に返る。
部誌を持った手とは逆の手でラケットバッグを持ち上げ、肩にかける。
そして、いつもの人好きのする笑みを浮かべながら、ほな帰ろか、と俺に話しかけた。
はい、と軽く返事をして、先に部室を出て行く彼の後ろについていった。

そのまま他愛のない話をしながら、部誌と鍵をオサムちゃんに渡すため、横並びになって歩いていく。
この状態だと、右上に視線を向ければ彼の笑顔を間近でみることができる。
それは、確かに、確かに幸せな時間ではあるのだけど。



なぜだか、あの2週間のせいで、彼をいつもより遠くに感じた。





あと、2週間と、ちょっと。





(俺はいつだってあなたに追いつけない)
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